腰痛になる骨格の状態と腰痛の種類
今まで腰痛になった方はたくさんいらっしゃれると思いますが腰痛になる人ならない人どのような違いがあるのでしょうか。
遺伝的なものもありますがほとんどが生活習慣で骨格が歪み腰痛が発生してしまいます。
皆さんの日々の生活習慣はどうでしょうか?
骨格に負担のかからない生活ができていると答えられる人はどれくらいいるのでしょうか。
腰痛にも様々な種類があり骨格の形状によって腰痛のなり方が変わってきます。
腰が後湾して骨盤が下にさがっている方
脊柱には衝撃を逃がすため分散させるために自然な前後のS字の湾曲があります。
しかしいつも後ろの方に体重がのり背中から腰が丸くなっている方は腰の前弯が無くなり真っすぐか後湾してきます。
立位で後ろから見ると骨盤が下がっているのがわかります。
このような状態だと腰椎での荷重や衝撃の分散ができず腰での負担が増大し腰痛になる原因のひとつです。
腰の前弯が強くなっている方
日常の立位や座位で姿勢を良く見せ過ぎようと腰を反らせる方、軍人みたいに身体を過伸展しすぎる方に多く見られる。
このタイプは一見わからない人もいて、背中猫背と言われ通常背中が丸くうつ伏せの状態になると腰が反っている状態になるのが確認できます。
こちらも荷重や衝撃の分散ができない状態になります。
腰・背中が横に曲がっているタイプ
腰から背中にかけて右あるいは左、はたまた腰は左で背部は右などいくつかのパターンがありますが腰の横の部分に負担がかかるタイプ。
腰の筋肉で腰方形筋や脊柱起立筋の左右どちらかに大きく負担がかかり痛めるケースと仙腸関節と言って骨盤の左右の関節に負担がかかりどちらかを痛めるタイプが多いです。
腰背中が横に曲がっているタイプは腰の前弯が無くなったものと前弯が強くなったものと複合するケースもありその方が重症化することが多くなります。
次に腰痛の種類についてみてみましょう。
ぎっくり腰
よく聞く腰痛の一つですがこちらは色んな種類があります。
運動不足が原因など言われているがホントにたくさんのものがあり原因はこれだとわかりにくいものも多い。
特に多くなりやすい一つが身体を大きく動かしたり捻じったときになりやすい時で急性の筋・筋膜性腰痛(筋性腰痛症)や腰椎椎間関節捻挫、仙腸関節捻挫などになることが多い。
他にはは脊椎関節の間にある軟骨(椎間板)が強く脊椎によって挟まれダメージを受けてしまい腰椎椎間板ヘルニアを合併するケースもありなかなか治りにくいこともしばしば。
筋・筋膜性腰痛
字のごとく筋肉に負担がかかり肉離れを起こしてしますものです。
特に腰背中が横に曲がっているタイプの方に多くみられ、脊柱起立筋・腰方形筋・多裂筋などの損傷が多くなります。
ぎっくり腰でないものは割と治りが早いケースが多くみられます。
仙腸関節痛・捻挫
骨盤にある関節、中央の仙骨と左右の腸骨の関節による痛みや捻挫。
こちらはぎっくり腰、腰背中が横に曲がっているタイプに多い。
腰椎椎間関節症
腰椎の後方にある椎間関節に負担がかかって身体を動かすことで椎間関節にさらなる負担で痛みが生じるもの。
こちらも背中が曲がっていたりS字になっている方に多い。
腰椎椎間板ヘルニア
腰が後湾しているタイプに多い。
厳密にいうとヘルニアだと腰が痛くなるわけではなくぎっくり腰にも記載したように椎間板に急性・持続的にダメージが重なり痛めているものが腰痛になるのでヘルニアでも腰痛にならない人もいる。
ヘルニアは脱出の意味で椎間板の中央の部分は柔らかいゼリー状の物でそれが後方に飛び出してしまったもの。
後方側方に飛び出ることが多く腰の神経を圧迫され片側下肢のしびれに、後方中央の物は脊髄神経を圧迫し両下肢のしびれになりやすい。
どら焼きのあんこが飛び出したものをイメージするとわかりやすいかも。
腰椎分離症・腰椎分離すべり症・腰椎すべり症
腰の前弯が強いタイプに多い。
腰椎分離症とは腰椎を支えている横突起が折れてしまっていて片側だけが骨折しているものがほとんど。
両側骨折しているものは腰椎分離すべり症になり前方に滑ることが多い(腰椎が自然な前弯しているため)
幼少期に高いとこらから落ちて腰を打ったり、学生時にバスケットやバレーボールなどのジャンプの多い激しいスポーツ、水泳の平泳ぎバタフライなど腰を強く反らせるスポーツでなってしまうことが多い。
ただの腰痛だと思って幼少期・学生時気づかず大人になって腰痛でレントゲン検査で分かるケースも多々ある。
腰椎椎間板ヘルニアを合併したものは腰痛の状態も悪く治りにくいものがほとんど。
腰椎すべり症では高齢なって筋肉が落ち腰から上の荷重が支えられなくなって腰椎が前方あるいは後方に滑ってしまったもの。レントゲンなど撮らないとただの腰痛としか言われないことも。
脊柱管狭窄症
腰が後湾している高齢者に多く見られる。
こちらもヘルニアと同じく厳密には腰椎の椎間板にダメージを負っているものが腰痛になるので脊柱管狭窄症でも腰痛にならない人もいる。
昔椎間板ヘルニアになった人が脊柱管狭窄症になりやすい。
ヘルニアによって椎間板の厚さが減り脊柱の中にある脊柱管が狭められて神経を圧迫され下肢にしびれ痛みを伴う。 その他に脊柱管の中の後縦靭帯や横靭帯が肥厚して神経を圧迫するものも。
脊柱管の下部で圧迫されたものは馬尾性脊柱管狭窄症ともよばれ下肢のしびれ痛みのほかに排尿障害などの症状もみられる。
腰痛を種類別に分けましたが基本的には腰の歪みの状態によってさまざまのものになっていくわけなのでその歪みをしっかり治せれば大体の腰痛は良くなっていきます。
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