昭島市,西立川の整骨院,骨盤矯正ならHaru整骨院

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柔道整復師:小窪一春(Haru整骨院院長)

最近、若い女性の間で椎間板ヘルニアが増えていることをご存知ですか?デスクワークだけでなく、日常生活の何気ない習慣が原因になっているかもしれません。この記事では、若い女性に多い椎間板ヘルニアの原因を、姿勢の悪さや運動不足、体重の増加、ハイヒール、冷え性、喫煙など、様々な角度から詳しく解説します。さらに、効果的な予防策や、椎間板ヘルニアの症状が出た時の対処法についてもご紹介します。この記事を読めば、椎間板ヘルニアの不安を解消し、健康的な毎日を送るためのヒントが見つかるはずです。

1. 若い女性の椎間板ヘルニア、増加の背景

近年、20代、30代の若い女性の間で椎間板ヘルニアが増加傾向にあると言われています。かつては中年以降の男性に多く見られた疾患でしたが、ライフスタイルの変化とともに若い女性にも発症リスクが高まっているのです。一体なぜこのような変化が起こっているのでしょうか?

この章では、若い女性における椎間板ヘルニア増加の背景にある様々な要因を紐解いていきます。デスクワークの普及運動不足といった生活習慣の変化に加え、女性特有の身体的特徴なども深く関わっていると考えられています。それぞれの要因がどのように椎間板ヘルニアの発症リスクを高めるのか、詳しく見ていきましょう。

1.1 デスクワークの増加と長時間労働

現代社会において、パソコンを使ったデスクワークは多くの職種で不可欠となっています。特に若い女性の中には、長時間のパソコン作業を余儀なくされる方も少なくありません。このような長時間労働も、椎間板ヘルニア増加の大きな要因の一つです。

1.2 スマートフォンの普及

スマートフォンは今や生活に欠かせないツールとなっています。しかし、長時間スマホを操作することで、首が前傾姿勢になり、頚椎に負担がかかりやすくなります。若い女性の間では、スマホ利用時間が長い傾向があり、これも椎間板ヘルニア増加の一因と考えられます。

1.3 運動不足の蔓延

日常生活における運動量の減少も、椎間板ヘルニア増加の背景にあると考えられます。運動不足は、腹筋や背筋などの体幹の筋肉を弱めることにつながります。体幹の筋肉は、背骨を支える重要な役割を担っているため、これらの筋肉が弱まると、椎間板への負担が増加し、ヘルニアを発症しやすくなります。

1.4 食生活の変化

現代の食生活は、高カロリーで栄養バランスが偏っている傾向があります。このような食生活は、肥満につながりやすく、椎間板への負担を増大させます。また、栄養不足は、骨や筋肉の形成にも悪影響を及ぼし、椎間板ヘルニアのリスクを高める可能性があります。

1.5 女性特有の身体的特徴

女性は男性に比べて筋肉量が少なく、骨盤の形状も異なります。これらの身体的特徴も、椎間板ヘルニアの発症リスクに影響を与えていると考えられています。特に、妊娠・出産は、ホルモンバランスの変化や腹筋の弱化などにより、椎間板への負担が増加しやすいため注意が必要です。

要因 詳細
デスクワーク 長時間同じ姿勢での作業、猫背などの不良姿勢により椎間板に負担がかかる。
スマートフォン 長時間スマホを操作することで首が前傾姿勢になり、頚椎に負担がかかる。
運動不足 体幹の筋肉が弱まり、背骨を支える力が低下し、椎間板への負担が増加する。
食生活 肥満や栄養不足は、椎間板への負担を増大させ、ヘルニアのリスクを高める。
女性特有の身体的特徴 筋肉量が少ない、骨盤の形状、妊娠・出産による身体への負担などが影響する。

これらの要因が複雑に絡み合い、若い女性における椎間板ヘルニアの増加につながっていると考えられています。次の章では、椎間板ヘルニアの仕組みと症状について詳しく解説していきます。

2. 椎間板ヘルニアとは?仕組みと症状

椎間板ヘルニアとは、背骨の骨と骨の間にあるクッションの役割を果たす椎間板という組織の一部が飛び出して、神経を圧迫することで痛みやしびれなどの症状を引き起こす疾患です。椎間板は、中心部の髄核とそれを囲む線維輪という2つの部分から構成されています。髄核はゼリー状で弾力があり、線維輪はそれを包み込むように層状に重なった線維でできています。加齢や過度な負担、外傷などによって線維輪に亀裂が生じ、髄核が飛び出すことで椎間板ヘルニアが起こります。

2.1 椎間板ヘルニアの仕組み

人間の背骨は、椎骨と呼ばれる骨が積み重なって構成されており、椎骨と椎骨の間には椎間板が存在します。この椎間板のおかげで、私たちは体を前後左右に曲げたり、ねじったりすることができます。椎間板は、中心部の髄核とそれを囲む線維輪という2つの部分から構成されています。髄核は水分を多く含んだゼリー状の組織で、クッションのような役割を果たしています。線維輪は、髄核を包み込むように層状に重なった線維でできており、髄核が飛び出さないように支えています。しかし、加齢や姿勢の悪さ、激しい運動、外傷などによって線維輪に亀裂が生じると、髄核が飛び出して神経を圧迫し、痛みやしびれなどの症状が現れます。これが椎間板ヘルニアです。

2.2 椎間板ヘルニアの症状

椎間板ヘルニアの症状は、飛び出した椎間板がどの神経を圧迫しているかによって異なります。代表的な症状としては、腰や首の痛み、脚やお尻の痛みやしびれ、足の筋力低下などがあります。症状の程度は、軽度の痛みから激しい痛みまで様々です。

症状 説明
腰痛 腰に鈍痛や鋭い痛みを感じます。前かがみや中腰になると痛みが強くなることがあります。
坐骨神経痛 お尻から太ももの裏、ふくらはぎ、足先にかけて痛みやしびれが広がります。咳やくしゃみをすると痛みが悪化することがあります。
頸部痛 首に痛みやこわばりを感じます。頭を動かすと痛みが強くなることがあります。
上肢の痛みやしびれ 肩、腕、手にかけて痛みやしびれが広がります。腕や手の筋力が低下することもあります。
排尿・排便障害 まれに、膀胱や直腸の機能が障害され、排尿や排便に困難が生じることがあります。このような症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。

これらの症状は、他の疾患でも起こりうるため、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な診断を受けることが重要です。

3. 若い女性に多い椎間板ヘルニアの原因

椎間板ヘルニアは、必ずしも中高年だけの疾患ではありません。近年、20代、30代の若い女性にも増加傾向にあると言われています。一体なぜ若い女性に椎間板ヘルニアが増えているのでしょうか。その原因を探っていきましょう。

3.1 デスクワークなどの姿勢の悪さ

デスクワーク中心の生活を送る若い女性が増えている現代において、姿勢の悪さは椎間板ヘルニアの大きな要因の一つです。長時間のパソコン作業やスマートフォンの操作は、知らず知らずのうちに体に負担をかけています。

3.1.1 長時間同じ姿勢での作業

デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けることで、腰や背中に負担がかかり、椎間板への圧力が大きくなります。特に、前かがみの姿勢は椎間板への負担が大きいため、注意が必要です。

3.1.2 猫背などの不良姿勢

猫背のような不良姿勢も、椎間板ヘルニアのリスクを高めます。猫背は、背骨のS字カーブが崩れ、椎間板への負担が偏ってしまうため、ヘルニアを引き起こしやすくなります。正しい姿勢を意識することが大切です。

3.2 運動不足

運動不足も、若い女性における椎間板ヘルニアの増加に繋がっています。運動不足になると、腹筋や背筋などの体幹の筋肉が衰え、姿勢が悪くなりやすく、椎間板への負担が増加します。また、筋肉が衰えると、血行不良も起こりやすくなり、椎間板への栄養供給が不足し、椎間板の変性を早める可能性も指摘されています。

3.3 遺伝的要因

椎間板ヘルニアの発症には、遺伝的な要因も関係していると考えられています。両親や兄弟姉妹に椎間板ヘルニアの方がいる場合、自身も発症するリスクが高まる可能性があります。ただし、遺伝的要因だけで発症するわけではなく、生活習慣などの環境要因も大きく影響します。

3.4 体重の増加

体重の増加は、椎間板への負担を増大させます。過度な体重は、腰椎への負担を増やし、椎間板ヘルニアのリスクを高めます。適正体重を維持するための食生活や運動習慣を心がけることが重要です。

3.4.1 妊娠・出産

妊娠中は、お腹が大きくなるにつれて腰椎への負担が増加し、椎間板ヘルニアのリスクが高まります。また、出産時には、骨盤底筋群が緩むため、産後の腰痛に悩まされる女性も多く、椎間板ヘルニアを発症するケースも見られます。

3.5 ハイヒール

ハイヒールを履くと、姿勢が変化し、腰椎への負担が増加します。特に、高いヒールを長時間履く習慣がある女性は、椎間板ヘルニアのリスクが高まる可能性があります。

3.6 冷え性

冷え性は、血行不良を引き起こし、筋肉が硬くなりやすいため、椎間板への負担を増大させる可能性があります。体が冷えると、筋肉が緊張し、血行が悪くなることで、椎間板への栄養供給が不足し、椎間板の変性を促進させる可能性も考えられます。

3.7 喫煙

喫煙は、血管を収縮させ、血行不良を引き起こすため、椎間板への栄養供給を阻害する可能性があります。その結果、椎間板の変性が促進され、椎間板ヘルニアのリスクが高まる可能性が指摘されています。

4. 若い女性が椎間板ヘルニアにならないための予防策

ここでは、若い女性が椎間板ヘルニアを予防するための具体的な方法を詳しく解説します。日々の生活習慣を見直すことで、椎間板ヘルニアのリスクを軽減することが可能です。

4.1 正しい姿勢を保つ

正しい姿勢を保つことは、椎間板への負担を軽減し、ヘルニア予防に繋がります。座っている時は、背筋を伸ばし、骨盤を立てた姿勢を意識しましょう。パソコン作業をする際は、モニターの高さを調整し、目線が水平になるようにすると、猫背になりにくくなります。

4.2 適度な運動

適度な運動は、腹筋や背筋などの体幹の筋肉を強化し、姿勢を維持するのに役立ちます。また、運動によって血行が促進され、椎間板への栄養供給も改善されます。

4.2.1 おすすめの運動

ウォーキングや水泳、ヨガ、ピラティスなど、腰に負担をかけにくい運動がおすすめです。これらの運動は、体幹を鍛えるだけでなく、柔軟性を高める効果も期待できます。

4.3 バランスの良い食事

バランスの良い食事は、健康な体を維持するために不可欠です。特に、カルシウムやビタミンDは、骨や椎間板の健康維持に重要な栄養素です。これらの栄養素を積極的に摂取しましょう。

4.4 禁煙

喫煙は、血行不良を引き起こし、椎間板への栄養供給を阻害するため、禁煙することが重要です。禁煙することで、血行が改善され、椎間板の健康維持に繋がります。

4.5 冷え対策

冷えは、血行不良を招き、筋肉の緊張や硬直を引き起こすため、冷え対策をしっかりと行うことが大切です。体を温める飲み物や食べ物を摂取したり、温かい服装を心がけたり、入浴で体を温めるなど、冷え対策を意識しましょう。

5. 椎間板ヘルニアの治療法

椎間板ヘルニアの治療法は、症状の程度や患者さんの状態によって異なります。大きく分けて保存療法と手術療法があります。

5.1 保存療法

保存療法は、手術を行わずに、薬物療法や理学療法、装具療法などによって症状の改善を図る治療法です。多くの場合、まずは保存療法から開始されます。消炎鎮痛剤や筋弛緩剤などの薬物療法、牽引や温熱療法、マッサージなどの理学療法、コルセットなどの装具療法などがあります。

5.2 手術療法

保存療法で効果が得られない場合や、症状が重症の場合には、手術療法が検討されます。手術療法には、ヘルニアによって圧迫されている神経を解放する手術など、様々な方法があります。

6. 若い女性が椎間板ヘルニアかな?と思ったら

腰や脚に痛みやしびれを感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。自己判断で放置すると、症状が悪化したり、慢性化する可能性があります。医療機関で適切な診断と治療を受けることが大切です。

7. 若い女性が椎間板ヘルニアにならないための予防策

椎間板ヘルニアは、発症してしまうと日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。若い女性であればなおさら、将来への不安も大きくなってしまうでしょう。しかし、正しい知識を持って生活習慣を改善することで、椎間板ヘルニアの発症リスクを下げることが可能です。ここでは、若い女性が椎間板ヘルニアを予防するための具体的な方法をご紹介していきます。

7.1 正しい姿勢を保つ

デスクワークやスマートフォンの操作など、長時間同じ姿勢でいると、腰への負担が大きくなり、椎間板ヘルニアのリスクを高めます。正しい姿勢を意識することで、腰への負担を軽減し、椎間板への負担を最小限に抑えることができます。

7.1.1 長時間同じ姿勢での作業

長時間同じ姿勢で作業をする際は、1時間に1回程度、立ち上がって軽いストレッチや散歩をするなど、こまめな休憩を挟むようにしましょう。タイマーを設定しておくと、休憩を忘れずに済みます。また、座っている時は、骨盤を立てて背筋を伸ばし、あごを引いた姿勢を保つように心がけましょう。深く座り、背もたれに寄りかかるようにすると、腰への負担を軽減できます。

7.1.2 猫背などの不良姿勢

猫背は、腰椎に負担をかけ、椎間板ヘルニアのリスクを高めるだけでなく、肩こりや首の痛み、呼吸が浅くなるなどの原因にもなります。日頃から姿勢に気を付けて、猫背にならないように意識することが大切です。壁に背中、お尻、かかとをつけて立つ練習や、肩甲骨を寄せるストレッチなども効果的です。

7.2 適度な運動

運動不足は、筋力の低下を招き、腰椎への負担を増大させます。適度な運動は、腰回りの筋肉を強化し、椎間板を支える力を高めるのに役立ちます。また、血行促進効果も期待でき、椎間板への栄養供給をスムーズにすることにも繋がります。

7.2.1 おすすめの運動

激しい運動はかえって腰に負担をかけてしまうため、ウォーキング、水泳、ヨガなど、腰に負担の少ない運動を選ぶようにしましょう。特に、水泳は浮力によって腰への負担が軽減されるため、椎間板ヘルニアの予防に効果的です。

運動 効果 注意点
ウォーキング 手軽にできる有酸素運動。腰回りの筋肉を強化。 正しい姿勢で歩く。
水泳 浮力により腰への負担が少ない。全身運動で筋力アップ。 無理のない範囲で行う。
ヨガ 柔軟性を高め、姿勢改善に効果的。 無理なポーズは避ける。

7.3 バランスの良い食事

カルシウム、ビタミンD、タンパク質など、骨や筋肉の形成に必要な栄養素をバランス良く摂取することは、椎間板の健康維持に繋がります。偏った食生活は避け、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。特に、骨を強くするカルシウムと、カルシウムの吸収を助けるビタミンDは積極的に摂取しましょう。牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品、小魚、ひじき、大豆製品などに多く含まれています。

7.4 禁煙

喫煙は、血管を収縮させ、血行不良を引き起こします。血行不良は椎間板への栄養供給を阻害し、椎間板の変性を促進するため、椎間板ヘルニアのリスクを高めます。禁煙は、椎間板ヘルニアの予防だけでなく、健康全体にも良い影響を与えるため、積極的に取り組むべきです。

7.5 冷え対策

体が冷えると、血行が悪くなり、筋肉が硬くなってしまいます。腰回りの血行が悪くなると、椎間板への栄養供給が滞り、椎間板の変性を招きやすくなるため、冷え対策は重要です。夏場でも冷房の効きすぎには注意し、冬場は暖かい服装を心がけましょう。また、入浴で体を温めるのも効果的です。シャワーだけで済ませず、湯船に浸かって体を芯から温めるようにしましょう。

8. 椎間板ヘルニアの治療法

椎間板ヘルニアの治療法は、大きく分けて保存療法と手術療法の2種類があります。症状の程度や経過、患者さんの状態に合わせて適切な治療法が選択されます。

8.1 保存療法

多くの椎間板ヘルニアは、保存療法で改善します。保存療法は、手術をせずに痛みや痺れなどの症状を和らげ、日常生活への支障を軽減することを目的としています。

8.1.1 薬物療法

痛みや炎症を抑えるために、次のような薬が用いられます。

薬の種類 作用
鎮痛薬 痛みを和らげます。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) 炎症と痛みを抑えます。
筋弛緩薬 筋肉の緊張を和らげ、痛みを軽減します。
神経障害性疼痛治療薬 神経の損傷による痛みや痺れを緩和します。

8.1.2 理学療法

理学療法士による指導のもと、ストレッチや筋力トレーニングなどを行い、身体の機能改善を目指します。 これにより、姿勢の改善、腰や背中の筋肉の強化、柔軟性の向上などが期待できます。温熱療法や牽引療法なども併用されることがあります。

8.1.3 安静

急性期には、安静にすることが重要です。 痛みが強い時期には、無理に動かず安静を保つことで、炎症の悪化を防ぎます。ただし、長期間の安静は筋力低下につながるため、医師の指示に従って適切な期間、安静を保つようにしてください。

8.1.4 コルセット

腰を固定することで、腰への負担を軽減し、痛みを和らげます。コルセットの着用は、患部の安定性を高める効果がありますが、長期間の使用は筋力低下を招く可能性があるため、医師の指示に従うことが大切です。

8.2 手術療法

保存療法で効果が見られない場合や、症状が重い場合には、手術療法が検討されます。手術療法には、いくつかの種類があり、患者さんの状態に合わせて適切な方法が選択されます。

8.2.1 椎間板摘出術

ヘルニアを起こしている椎間板の一部または全部を取り除く手術です。従来の方法に加え、内視鏡を用いた低侵襲手術も普及しており、身体への負担が少ない手術が可能です。

8.2.2 椎間板レーザー治療

レーザーを用いて椎間板内の圧力を下げ、ヘルニアを縮小させる治療法です。比較的小さな傷で済むため、身体への負担が少ない治療法として注目されています。

8.2.3 人工椎間板置換術

損傷した椎間板を人工椎間板に置き換える手術です。椎間板の機能を維持できるため、術後の運動機能の回復が期待できます。

どの治療法を選択するかは、患者さんの症状や状態、生活スタイルなどを考慮して決定されます。治療法について疑問や不安がある場合は、医師に相談し、納得した上で治療を受けることが大切です。

9. 若い女性が椎間板ヘルニアかな?と思ったら

腰や脚に痛みやしびれを感じた時、もしかして椎間板ヘルニア?と不安になることもあるでしょう。特に若い女性の場合、他の原因も考えられるため、自己判断は禁物です。まずは、ご自身の症状を冷静に観察し、医療機関への受診を検討しましょう。

9.1 セルフチェックで症状を確認

以下の症状にいくつか当てはまる場合、椎間板ヘルニアの可能性があります。ただし、これらはあくまでも目安であり、自己診断は危険です。最終的な判断は、必ず専門家にご相談ください。

症状 詳細
腰痛 動作によって痛みが強くなる前かがみになると痛いくしゃみや咳で痛みが悪化するなど。
脚の痛みやしびれ 片方の脚だけにしびれや痛みがあるお尻から太もも、ふくらはぎ、足先まで痛みが走る(坐骨神経痛)、痛みやしびれの範囲が変化するなど。
感覚の異常 脚の一部が触っても感じにくい冷たいものや熱いものが分かりにくいなど。
筋力低下 脚に力が入りにくいつま先立ちや踵歩きが難しいなど。
排尿・排便障害 尿が出にくい、または出すぎる便秘がちになるなど。頻度は低いですが、重症の場合に起こることがあります。

9.2 医療機関の受診

上記のセルフチェックで椎間板ヘルニアの疑いがある場合、あるいは症状が続く場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。整形外科を受診するのが適切です。医師は、問診、身体診察、画像検査(レントゲン、MRI、CTなど)などを通して、正確な診断を行います。

9.2.1 受診前に準備しておくと良いこと

受診前に以下のことを準備しておくと、診察がスムーズに進みます。

  • いつから症状が現れたか
  • どのような時に症状が悪化するのか(例えば、前かがみになった時、長時間座っている時など)
  • 痛みやしびれの程度(我慢できる程度か、日常生活に支障が出るほどか)
  • 現在服用している薬(市販薬も含む)
  • 過去の病歴や手術歴

これらの情報をメモしておくと、医師に伝える際に役立ちます。また、症状の変化なども記録しておきましょう。

適切な診断と治療を受けることで、症状の改善や悪化の防止につながります。自己判断せずに、医療機関に相談することが大切です。

10. まとめ

この記事では、若い女性に増加している椎間板ヘルニアの原因と予防策、治療法について解説しました。デスクワークによる姿勢の悪さや運動不足だけでなく、遺伝的要因、体重の増加、ハイヒール、冷え性、喫煙なども原因となることが分かりました。椎間板ヘルニアは、腰や脚の痛みやしびれなどの症状を引き起こす病気です。若い女性でもこれらの要因に心当たりがある方は、日頃から正しい姿勢を意識し、適度な運動やバランスの良い食事を心がけ、禁煙や冷え対策を行うなど、予防に努めましょう。もし、椎間板ヘルニアが疑われる症状が出た場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

小窪 一春

投稿者:小窪 一春

1980年2月22日生まれ
O型
趣味:子供と釣り、新しい治療の勉強と研究

カイロプラクティック(アクティベーター)
オステオパシー
機能神経学
シナプス療法