昭島市,西立川の整骨院,骨盤矯正ならHaru整骨院

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柔道整復師:小窪一春(Haru整骨院院長)

脊柱管狭窄症の症状と特徴について、悩んでいませんか? この記事では、初期症状から重症化まで、脊柱管狭窄症の症状を段階的に詳しく解説します。特に見逃しやすい初期症状や、重症化した場合の深刻な症状についても触れているので、早期発見・早期治療の重要性を理解することができます。 また、脊柱管狭窄症になりやすい人の特徴や、間欠性跛行との関係、原因、予防法など、幅広い情報も網羅しています。この記事を読むことで、脊柱管狭窄症の全体像を把握し、不安を解消へと導きます。

1. 脊柱管狭窄症とは

脊柱管狭窄症とは、背骨の中を通る脊髄神経の通り道である脊柱管が狭くなることで、神経が圧迫され、様々な症状を引き起こす病気です。加齢による骨や靭帯の変化、椎間板ヘルニア、脊椎すべり症などが原因で発症します。腰部に起こる場合が多いですが、頸部や胸部に起こることもあります。

1.1 脊柱管狭窄症の種類

脊柱管狭窄症は、狭窄が起こる部位によって大きく3つの種類に分けられます。

種類 説明
腰部脊柱管狭窄症 腰部に起こる脊柱管狭窄症です。最も多く見られる種類です。
頸部脊柱管狭窄症 首に起こる脊柱管狭窄症です。手のしびれや痛み、歩行障害などを引き起こすことがあります。
胸部脊柱管狭窄症 胸部に起こる脊柱管狭窄症です。比較的まれな種類です。

1.2 脊柱管狭窄症の好発年齢

脊柱管狭窄症は、主に50歳以上の中高年の方に多く発症します。これは、加齢に伴う背骨の変形や靭帯の肥厚などが原因となるためです。若い方でも、生まれつき脊柱管が狭い方や、スポーツなどで腰に負担をかけている方は発症する可能性があります。

1.3 脊柱管狭窄症と他の病気との違い

脊柱管狭窄症は、椎間板ヘルニアや脊椎すべり症などの他の脊椎疾患と症状が似ている場合があり、鑑別が難しいことがあります。これらの病気は併発することもあるため、正確な診断を受けることが重要です。

2. 脊柱管狭窄症の症状

脊柱管狭窄症の症状は、狭窄の程度や部位、個々の体質などによって大きく異なります。初期には自覚症状がない場合もあり、症状が現れても他の疾患と間違えやすいケースも少なくありません。そのため、早期発見・早期治療のためにも、脊柱管狭窄症の症状について正しく理解しておくことが重要です。

2.1 脊柱管狭窄症の初期症状

脊柱管狭窄症の初期症状は、比較的軽度で、日常生活に支障が出ることは少ないかもしれません。しかし、これらの症状を放置すると、次第に悪化していく可能性があります。初期症状として代表的なものには、次のようなものがあります。

  • 腰痛:鈍い痛みや違和感 が腰部に感じられます。前かがみになると痛みが軽減することが特徴です。
  • 下肢のしびれ:足先やふくらはぎにかけて、ピリピリとしたしびれ が現れることがあります。長時間立っていたり、歩いたりすると症状が悪化する傾向があります。
  • 下肢の冷感:足先が冷える 感じがしたり、足がだるく感じる こともあります。血行不良が原因と考えられています。
  • 臀部の痛み:腰痛と同様に、臀部に鈍い痛み を感じることもあります。座っている姿勢で悪化しやすい傾向があります。

2.1.1 脊柱管狭窄症で現れやすい初期症状の特徴

脊柱管狭窄症の初期症状は、休息をとることで軽快する ことが多く、前かがみの姿勢で痛みが軽減する 傾向があります。これは、前かがみになることで脊柱管が広がり、神経への圧迫が緩和されるためです。また、症状が断続的に現れる ことも特徴です。毎日症状が現れるとは限らず、数日おきに症状が現れたり、数週間症状が全く出ない期間があることもあります。

2.2 脊柱管狭窄症の中期症状

初期症状が進行すると、日常生活に支障をきたすような症状が現れ始めます。中期症状では、初期症状に加えて、次のような症状が現れることがあります。

  • 間欠性跛行:一定距離を歩くと、下肢の痛みやしびれ、脱力感 などが現れ、歩行を中断せざるを得なくなります。少し休むと再び歩けるようになるのが特徴です。
  • 排尿障害:頻尿や残尿感などの排尿に関する症状 が現れることがあります。進行すると、尿失禁を起こす場合もあります。

2.2.1 脊柱管狭窄症で現れやすい中期症状の特徴

脊柱管狭窄症の中期症状の特徴は、間欠性跛行の出現 です。間欠性跛行は、脊柱管狭窄症の代表的な症状であり、歩行時の姿勢や時間によって症状の程度が変化します。また、自転車に乗る際は症状が出にくい ことも特徴です。これは、自転車に乗る姿勢が前かがみになるため、脊柱管が広がり、神経への圧迫が軽減されるためと考えられています。

2.3 脊柱管狭窄症の重症化するとどうなる?

脊柱管狭窄症を放置すると、症状がさらに悪化し、日常生活に大きな支障をきたすようになります。重症化すると、次のような症状が現れる可能性があります。

  • 歩行困難:短い距離でも歩行が困難 になり、杖や歩行器が必要 になることもあります。
  • 下肢の麻痺:足に力が入らなくなり転倒しやすくなる 危険性があります。
  • 排便障害:便秘 になったり、便失禁 を起こすこともあります。

2.3.1 脊柱管狭窄症の重症化で現れやすい症状の特徴

脊柱管狭窄症が重症化すると、神経症状が常に現れる ようになります。安静時でも痛みやしびれが続き、日常生活に大きな支障 をきたします。また、膀胱直腸障害 が現れることもあり、排尿・排便のコントロールが難しくなる場合もあります。重症化した場合は、手術が必要になるケースもあります。

3. 脊柱管狭窄症の特徴

脊柱管狭窄症には、いくつかの特徴があります。年齢や生活習慣、姿勢など、さまざまな要因が関わっていることを理解し、ご自身の状態を把握することが大切です。

3.1 脊柱管狭窄症はどんな人に多い?

脊柱管狭窄症は、加齢とともに発症リスクが高まる病気です。特に50代以降に多く見られます。これは、加齢による椎間板の変性や靭帯の肥厚、骨棘形成などが原因で脊柱管が狭くなるためです。また、長時間のデスクワークや立ち仕事、重いものを持ち上げる作業など、特定の姿勢や動作を繰り返すことで、脊柱に負担がかかり、脊柱管狭窄症のリスクを高める可能性があります。さらに、遺伝的な要因も関係していると考えられています。

3.2 脊柱管狭窄症になりやすい人の特徴

脊柱管狭窄症になりやすい人の特徴をまとめると以下のようになります。

特徴 詳細
加齢 50代以降に発症リスクが高まります。
姿勢 猫背や反り腰などの不良姿勢は、脊柱に負担をかけ、脊柱管狭窄症のリスクを高めます。
生活習慣 運動不足や肥満は、脊柱への負担を増大させ、脊柱管狭窄症のリスクを高めます。喫煙も血行不良を引き起こし、症状を悪化させる可能性があります。
遺伝 家族に脊柱管狭窄症の方がいる場合、発症リスクが高まる可能性があります。
仕事内容 長時間のデスクワーク、立ち仕事、重いものを持ち上げる作業などは、脊柱に負担をかけ、脊柱管狭窄症のリスクを高めます。
既往歴 腰椎すべり症や腰椎分離症など、腰に疾患がある方は、脊柱管狭窄症を発症しやすくなります。

これらの特徴に当てはまるからといって必ずしも脊柱管狭窄症を発症するわけではありませんが、日頃から姿勢や生活習慣に気を配り、腰への負担を軽減することが重要です。少しでも気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

4. 間欠性跛行とは?その症状と脊柱管狭窄症との関係

脊柱管狭窄症の代表的な症状として、「間欠性跛行」が挙げられます。この章では、間欠性跛行の症状や脊柱管狭窄症との関係性について詳しく解説します。

4.1 間欠性跛行の症状

間欠性跛行とは、一定距離を歩くと脚の痛みやしびれ、だるさなどの症状が現れ、休息することで症状が軽減するものの、再び歩き始めると症状が再発する状態を指します。休息をとることで症状が軽減するのが特徴です。

症状の現れ方には個人差がありますが、以下のような症状が現れることがあります。

  • ふくらはぎや太もも、お尻などに痛みやしびれ、だるさ、冷感、脱力感
  • 安静にしていると症状が軽減する
  • 前かがみになると症状が軽減する
  • 自転車に乗っている間は症状が現れにくい

4.2 間欠性跛行と脊柱管狭窄症の関係

脊柱管狭窄症では、脊柱管が狭くなることで神経が圧迫され、間欠性跛行の症状が現れます。歩行によって脊柱管がさらに狭くなるため、神経への圧迫が強まり症状が現れるのです。前かがみになると脊柱管が広がるため、症状が軽減するのが特徴です。また、自転車に乗っている姿勢では脊柱管への負担が少ないため、症状が現れにくい傾向があります。

4.3 間欠性跛行の症状の進行

間欠性跛行は、初期には長い距離を歩いた後に症状が現れますが、病状が進行すると短い距離でも症状が現れるようになります。さらに進行すると、安静時にも痛みやしびれを感じるようになります。

症状の進行度 症状の特徴
初期 長い距離を歩いた後に症状が現れる
中期 短い距離でも症状が現れる
重症化 安静時にも痛みやしびれを感じる

間欠性跛行は脊柱管狭窄症の重要なサインです。症状に気づいたら、早めに医療機関を受診することが大切です。

5. 脊柱管狭窄症の原因

脊柱管狭窄症は、加齢に伴う変化が主な原因です。脊柱は、椎骨と呼ばれる骨が積み重なって構成されており、その中央には脊髄が通る脊柱管があります。加齢とともに、椎間板が変性して薄くなったり、椎間関節が肥厚したり、靭帯が厚く硬くなったりすることで、脊柱管が狭くなり、脊髄や神経根を圧迫します。これが脊柱管狭窄症の主な原因です。

5.1 加齢による変化

脊柱管狭窄症は、40代以降に発症することが多く、加齢とともに発症リスクが高まります。加齢に伴う脊柱の変化は誰にでも起こりますが、それが狭窄症に進行するかどうかは個人差があります。

5.1.1 椎間板の変性

椎間板は、椎骨と椎骨の間にあるクッションの役割を果たす組織です。加齢とともに、椎間板の水分が失われて弾力性が低下し、薄くなります。薄くなった椎間板は、脊柱を不安定にし、脊柱管を狭くする原因となります。

5.1.2 椎間関節の肥厚

椎間関節は、椎骨と椎骨をつなぐ関節です。加齢とともに、椎間関節の軟骨がすり減り、骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨の突起が形成されます。この骨棘が脊柱管に突出することで、脊柱管が狭くなります。

5.1.3 靭帯の肥厚

脊柱には、椎骨同士をつなぎとめる靭帯があります。加齢とともに、これらの靭帯が厚く硬くなり、脊柱管を狭窄させることがあります。特に、後縦靭帯の肥厚は脊柱管狭窄症の主要な原因の一つです。

5.2 その他の原因

加齢による変化以外にも、脊柱管狭窄症の原因となる場合があります。

5.2.1 先天性脊柱管狭窄症

生まれつき脊柱管が狭い場合、若年者でも脊柱管狭窄症を発症することがあります。

5.2.2 外傷

交通事故や転倒などによる脊椎の骨折や脱臼が原因で、脊柱管が狭くなることがあります。

5.2.3 脊椎すべり症

脊椎すべり症は、上の椎骨が下の椎骨に対して前方にずれる病気です。このずれによって脊柱管が狭くなり、脊髄や神経根を圧迫することがあります。

5.2.4 変形性脊椎症

変形性脊椎症は、脊椎の変形によって様々な症状が現れる病気です。脊椎の変形が脊柱管狭窄症を引き起こすこともあります。

原因 詳細
加齢による変化 椎間板の変性、椎間関節の肥厚、靭帯の肥厚など
先天性脊柱管狭窄症 生まれつき脊柱管が狭い
外傷 脊椎の骨折や脱臼
脊椎すべり症 椎骨のずれ
変形性脊椎症 脊椎の変形

脊柱管狭窄症の原因は多岐にわたります。症状を感じた場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

6. 脊柱管狭窄症の診断方法

脊柱管狭窄症の診断は、患者さんの症状や病歴、そして様々な検査結果を総合的に判断して行います。問診では、どのような症状がいつから出ているのか、どのような動作で症状が悪化するのかなどを詳しく伺います。また、過去の病歴や現在の健康状態についても確認します。

6.1 問診・診察

問診では、痛みやしびれの部位、程度、持続時間、日常生活への影響などを詳しく聞き取ります。また、間欠性跛行の有無や、どのような姿勢や動作で症状が変化するかも重要な情報です。診察では、姿勢や歩行の様子、脊椎の可動域、神経学的検査などを行います。神経学的検査では、感覚、筋力、反射などを調べ、神経の圧迫の程度を評価します。

6.2 画像検査

画像検査は、脊柱管の状態を視覚的に確認するために重要な役割を果たします。代表的な検査方法には、以下のようなものがあります。

検査方法 内容 メリット デメリット
レントゲン検査 脊椎の骨の状態をX線で撮影します。 簡便で広く普及している検査です。骨の変形や異常を確認できます。 脊髄や神経の状態までは分かりません。
MRI検査 強力な磁場と電波を使って、脊髄や神経、椎間板などの状態を詳細に画像化します。 脊髄や神経の圧迫の程度を正確に評価できます。 検査費用が高額です。ペースメーカーなど、体内に金属がある方は検査を受けられない場合があります。
CT検査 X線を使って脊椎の断層像を撮影します。 骨の状態を詳細に確認できます。 MRI検査に比べると、脊髄や神経の状態の評価は劣ります。被曝があります。
脊髄造影検査 脊髄腔に造影剤を注入し、X線撮影を行います。 脊髄の圧迫部位を特定するのに有効です。 侵襲的な検査であり、合併症のリスクがあります。

これらの検査結果を総合的に判断し、脊柱管狭窄症の確定診断を行います。どの検査を行うかは、患者さんの症状や状態によって異なります。医師とよく相談し、適切な検査を受けることが大切です。

6.3 鑑別診断

脊柱管狭窄症と似た症状が現れる病気はいくつかあります。正確な診断のためには、これらの病気との鑑別が重要です。

  • 腰椎椎間板ヘルニア
  • 変形性股関節症
  • 閉塞性動脈硬化症
  • 腰部脊柱管狭窄症

これらの病気は、脊柱管狭窄症と同様に腰痛や下肢の痛みやしびれを引き起こすことがあります。医師は、問診、診察、画像検査などの結果を総合的に判断し、他の病気がないかを確認します。必要に応じて、追加の検査を行うこともあります。

7. 脊柱管狭窄症の治療法

脊柱管狭窄症の治療は、症状の程度や進行具合、患者さんの年齢や全身状態などを考慮して決定されます。基本的には保存療法が first choice となり、症状の改善が見られない場合や、神経症状の悪化が認められる場合に手術療法が検討されます。

7.1 脊柱管狭窄症の保存療法

保存療法は、痛みや痺れなどの症状を軽減し、日常生活の活動性を維持・改善することを目的としています。主な方法には以下のようなものがあります。

治療法 内容 効果
薬物療法 痛みや炎症を抑える消炎鎮痛剤、神経の働きを改善する神経賦活薬、血流を改善する血管拡張剤などを服用します。 痛みや痺れなどの症状を緩和します。
神経ブロック注射 神経の周囲に局所麻酔薬やステロイド薬を注射することで、炎症を抑え、痛みを軽減します。 強い痛みやしびれを一時的に抑える効果があります。神経根ブロック注射や硬膜外ブロック注射など、症状や部位に応じて様々な種類があります。
理学療法 ストレッチや筋力トレーニング、温熱療法、牽引療法などを行い、脊柱の柔軟性を高め、筋力を強化することで、症状の改善を図ります。理学療法士による指導のもと、患者さんの状態に合わせた適切な運動プログラムを実施することが重要です。 脊柱の安定性を高め、症状の再発を予防する効果も期待できます。
装具療法 コルセットなどの装具を装着することで、腰部を安定させ、痛みを軽減します。 腰への負担を軽減し、痛みの悪化を防ぎます。長時間の使用は筋力低下につながる可能性があるため、医師の指示に従って使用することが大切です。

7.2 脊柱管狭窄症の手術療法

保存療法で効果が得られない場合や、神経症状の悪化が認められる場合は、手術療法が検討されます。主な手術方法には以下のようなものがあります。

手術法 内容 メリット・デメリット
脊柱管拡大術 脊柱管を狭窄させている骨や靭帯の一部を切除し、脊柱管を広げる手術です。最も一般的な手術方法です。 神経への圧迫を取り除き、症状を改善する効果が高いですが、侵襲が比較的大きい手術です。
内視鏡下手術 小さな切開部から内視鏡を挿入し、脊柱管を狭窄させている部分を取り除く手術です。 傷口が小さく、術後の回復が早いというメリットがありますが、適応が限られる場合があります。

手術療法は、患者さんの状態に合わせて最適な方法が選択されます。術後にはリハビリテーションを行い、日常生活への復帰を目指します。

8. 脊柱管狭窄症の予防法

脊柱管狭窄症は、加齢や生活習慣などが原因で発症する病気です。完全に予防することは難しいですが、進行を遅らせたり、症状を軽くしたりすることは可能です。日頃から正しい姿勢や適度な運動を心がけ、健康的な生活習慣を維持することが重要です。

8.1 脊柱管狭窄症の予防に効果的な運動

適度な運動は、脊柱管狭窄症の予防に効果的です。特に、背骨周りの筋肉を強化する運動や、柔軟性を高めるストレッチは重要です。以下に、おすすめの運動をいくつかご紹介します。

運動 効果 注意点
ウォーキング 全身の血行促進、筋力維持 痛みが出ない範囲で行う
水中ウォーキング 腰への負担が少ない有酸素運動 水温に注意する
ストレッチ 筋肉の柔軟性向上、血行促進 無理に伸ばしすぎない
腹筋・背筋トレーニング 体幹強化、姿勢の改善 正しいフォームで行う

痛みがある場合は、無理に運動を続けず、医師や理学療法士に相談しながら行うようにしてください。

8.2 脊柱管狭窄症の予防に良い生活習慣

脊柱管狭窄症の予防には、日常生活における姿勢や習慣も重要です。以下に、具体的な方法をいくつかご紹介します。

生活習慣 効果
正しい姿勢を保つ 猫背は脊柱管を圧迫するため、正しい姿勢を意識することが大切です。立っている時も座っている時も、背筋を伸ばし、あごを引くように心がけましょう。
重いものを持ち上げるときは注意する 重いものを持ち上げるときは、腰に負担がかかりやすいため、膝を曲げて持ち上げるようにしましょう。また、できるだけ重いものを持ち上げないようにすることも大切です。
適切な体重を維持する 肥満は腰への負担を増大させるため、適切な体重を維持することが重要です。バランスの良い食事と適度な運動を心がけましょう。
長時間の同じ姿勢を避ける デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続ける場合は、こまめに休憩を取り、軽いストレッチなどを行うようにしましょう。
禁煙する 喫煙は血行不良を招き、脊柱管狭窄症の悪化につながる可能性があります。禁煙を心がけましょう。

これらの生活習慣を改善することで、脊柱管狭窄症の予防だけでなく、健康増進にも繋がります。 日常生活の中で意識的に取り組むようにしましょう。

9. 脊柱管狭窄症のよくある誤解

脊柱管狭窄症は、加齢とともに起こるものというイメージが強く、若い人には関係ないと思われがちですが、実はそうではありません。また、症状が出ても放置してしまったり、他の病気と勘違いして適切な対処が遅れてしまうケースも少なくありません。ここでは、脊柱管狭窄症に関するよくある誤解を解き明かし、正しい理解を深めていきましょう。

9.1 脊柱管狭窄症は高齢者だけの病気?

脊柱管狭窄症は、確かに加齢による椎間板や靭帯の変性などが原因で発症することが多いです。しかし、若い方でも、スポーツによる外傷や、先天的な脊柱管の狭窄、重度の側弯症などが原因で発症する可能性があります。年齢に関わらず、腰や足の痛みやしびれなどの症状が現れたら、早めに医療機関を受診することが大切です。

9.2 安静にしていれば治る?

痛みやしびれが強い時は安静にすることが必要ですが、長期間の安静は、かえって筋肉を弱らせ、症状の悪化につながる可能性があります。適切な運動療法を行うことで、腰や背骨周りの筋肉を強化し、脊柱の安定性を高めることが重要です。痛みが落ち着いてきたら、医師や理学療法士の指導のもと、無理のない範囲で運動を始めましょう。

9.3 手術しかない?

脊柱管狭窄症と聞くと、手術が必要な大きな病気というイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、多くの場合は、保存療法で症状の改善が期待できます。保存療法には、薬物療法、運動療法、装具療法などがあり、患者さんの状態に合わせて適切な治療法が選択されます。手術が必要となるのは、保存療法で効果が得られない場合や、神経症状が進行している場合などに限られます。

9.4 マッサージを受ければ治る?

マッサージによって一時的に痛みが和らぐことはありますが、脊柱管狭窄症の根本的な原因を解決することはできません。むしろ、強いマッサージは症状を悪化させる可能性もあります。自己判断でマッサージを行うのではなく、医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

9.5 他の病気と間違えやすい?

脊柱管狭窄症 他の病気 症状の違い
間欠性跛行 閉塞性動脈硬化症 脊柱管狭窄症では前かがみになると楽になることが多いですが、閉塞性動脈硬化症では姿勢を変えても症状は変わりません。
腰痛、下肢痛 腰椎椎間板ヘルニア 腰椎椎間板ヘルニアでは、下肢の痛みやしびれが片側に強く出る傾向がありますが、脊柱管狭窄症では両側に症状が出ることがあります。
しびれ 坐骨神経痛 坐骨神経痛は、坐骨神経が圧迫されることで起こる症状であり、その原因は様々です。脊柱管狭窄症も坐骨神経痛の原因の一つとなります。

上記のように、脊柱管狭窄症は他の病気と症状が似ている場合があり、自己判断で特定することは困難です。少しでも気になる症状がある場合は、医療機関を受診し、専門医による正確な診断を受けることが重要です。

10. まとめ

この記事では、脊柱管狭窄症の症状と特徴について詳しく解説しました。初期症状は腰痛や足のしびれなど、他の病気と間違えやすい症状が多いため、見逃さないことが重要です。中期になると、特徴的な症状である間欠性跛行が現れます。これは、歩行中に痛みやしびれが生じ、少し休むとまた歩けるようになる症状です。重症化すると、排尿・排便障害などの深刻な症状が現れる可能性があります。脊柱管狭窄症は、加齢や姿勢の悪さなどが原因で発症しやすく、特に高齢者に多く見られます。早期発見・早期治療が大切ですので、少しでも気になる症状があれば、医療機関への受診をおすすめします。この記事が、脊柱管狭窄症への理解を深める一助となれば幸いです。

小窪 一春

投稿者:小窪 一春

1980年2月22日生まれ
O型
趣味:子供と釣り、新しい治療の勉強と研究

カイロプラクティック(アクティベーター)
オステオパシー
機能神経学
シナプス療法