昭島市,西立川の整骨院,骨盤矯正ならHaru整骨院

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柔道整復師:小窪一春(Haru整骨院院長)

「脊柱管狭窄症」と「年齢」の関係について詳しく知りたいと思っていませんか? この記事では、脊柱管狭窄症の原因、特に加齢による影響を分かりやすく解説します。椎間板の変性、靭帯の肥厚、骨棘の形成など、年齢とともに起こる脊柱の変化がどのように脊柱管狭窄症につながるのかを理解することができます。 さらに、発育性脊柱管狭窄症や脊椎すべり症といった加齢以外の原因、神経根型と馬尾型それぞれの症状、そして保存療法と手術療法を含む様々な治療法についてもご紹介します。脊柱管狭窄症の予防法についても触れているので、将来の健康管理にも役立つでしょう。この記事を読むことで、脊柱管狭窄症についての不安を解消し、適切な対処法を見つけるための一助となるはずです。

1. 脊柱管狭窄症とは

脊柱管狭窄症とは、背骨の中を通る脊髄神経の通り道である脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで様々な症状が現れる病気です。主に腰部に起こりやすく、腰部脊柱管狭窄症と呼ばれます。加齢とともに発症しやすいため、中高年の方に多く見られますが、若い方でも発症することがあります。

脊柱管は、脊髄や馬尾神経という神経の束が通るトンネルのような空間です。このトンネルが狭窄することで、神経が圧迫され、痛みやしびれなどの症状が現れます。狭窄の程度や部位によって症状は様々で、日常生活に支障をきたす場合もあります。早期発見・早期治療が重要となる病気です。

1.1 加齢による変化

加齢に伴う脊柱の変形は、脊柱管狭窄症の主な原因の一つです。

1.1.1 椎間板の変性

椎間板は、背骨の骨と骨の間にあるクッションの役割を果たす組織です。加齢とともに椎間板は水分を失い、弾力性が低下し、薄くなります。これにより椎間板が本来の役割を果たせなくなり、脊柱が不安定になり、脊柱管が狭窄しやすくなります

1.1.2 靭帯の肥厚

脊柱を支える靭帯は、加齢とともに厚く硬くなることがあります。特に黄色靭帯は脊柱管の後ろ側にあり、肥厚することで脊柱管を圧迫し、狭窄の原因となります

1.1.3 骨棘の形成

骨棘とは、骨の変形で骨がとげのように突出する状態です。加齢や長年の負担により、椎体の縁に骨棘が形成され、脊柱管を狭窄させることがあります

1.2 その他の原因

加齢以外にも脊柱管狭窄症の原因となるものがあります。

1.2.1 発育性脊柱管狭窄症

生まれつき脊柱管が狭い場合、発育性脊柱管狭窄症と呼ばれます。若年者でも症状が現れることがあり、加齢とともに悪化しやすいため注意が必要です

1.2.2 脊椎すべり症

脊椎すべり症は、背骨が前後にずれる病気です。ずれた骨が神経を圧迫し、脊柱管狭窄症と同様の症状を引き起こすことがあります

1.2.3 外傷

交通事故や転倒などによる背骨の骨折や脱臼が原因で、脊柱管が狭窄することがあります。

2. 脊柱管狭窄症の主な原因

脊柱管狭窄症の主な原因は、加齢に伴う変化とその他の原因に分けられます。特に、中高年以降に発症することが多く、加齢が大きく影響していると考えられています。

2.1 加齢による変化

加齢に伴う脊柱への変化は、脊柱管狭窄症の主な原因となります。具体的には、以下の3つの変化が挙げられます。

2.1.1 椎間板の変性

椎間板は、脊椎の骨と骨の間にあるクッションのような組織です。加齢とともに、この椎間板の水分が失われて弾力性が低下し、薄くなったり、変形したりします。変形した椎間板が脊柱管を圧迫することで、神経の通り道を狭くしてしまうのです。

2.1.2 靭帯の肥厚

脊柱には、骨と骨をつなぎとめる靭帯が存在します。加齢とともに、この靭帯が厚く硬くなることがあります。肥厚した靭帯が脊柱管を圧迫し、神経を刺激することで症状が現れます。

2.1.3 骨棘の形成

骨棘とは、骨の変形で、骨の端がとがって棘のように伸びた状態のことです。加齢とともに、椎間板の変性や靭帯の肥厚などが起きると、それを補うように骨が過剰に形成され、骨棘ができることがあります。この骨棘が脊柱管に突き出し、神経を圧迫することで脊柱管狭窄症を引き起こす原因となります。

2.2 その他の原因

加齢による変化以外にも、脊柱管狭窄症の原因となるものがあります。

原因 説明
発育性脊柱管狭窄症 生まれつき脊柱管が狭い場合に起こります。若年者でも発症する可能性があるのが特徴です。
脊椎すべり症 上の脊椎が下の脊椎に対して前方にずれることで、脊柱管が狭くなり、神経を圧迫する状態です。
外傷 交通事故や転倒などによる強い衝撃が脊椎に加わることで、骨折や脱臼などを引き起こし、脊柱管が狭窄することがあります。

これらの原因が単独、あるいは複合的に作用することで、脊柱管狭窄症を発症すると考えられています。加齢による変化は誰にでも起こりうるものですが、日頃から姿勢に気を付けたり、適度な運動を行うことで、発症リスクを軽減できる可能性があります。

3. 脊柱管狭窄症の症状

脊柱管狭窄症の症状は、狭窄の部位や程度、神経への圧迫の仕方によって大きく異なります。大きく分けて神経根型と馬尾型の2つのタイプに分けられます。

3.1 神経根型

神経根型は、脊髄から枝分かれした神経根が圧迫されることで起こります。片側または両側の足、お尻、太ももなどに痛みやしびれが現れるのが特徴です。間欠性跛行と呼ばれる、歩行時に足に痛みやしびれが出て、少し休むとまた歩けるようになる症状が現れることもあります。前かがみになると症状が軽減することもあります。

症状 詳細
痛み お尻や太もも、ふくらはぎ、足にかけて電気が走るような痛みやしびれ
しびれ 足先の感覚が鈍くなる、ジンジンするなどのしびれ
間欠性跛行 一定距離歩くと足に痛みやしびれが生じ、休むと回復する
姿勢による症状の変化 前かがみになると症状が軽減する傾向がある

3.2 馬尾型

馬尾型は、脊髄の下端にある馬尾神経が圧迫されることで起こります。両側の足に痛みやしびれ、脱力感などが現れるほか、排尿・排便障害(尿失禁、便失禁、残尿感など)が現れることもあります。会陰部(肛門と性器の間)のしびれや感覚の低下も特徴的な症状です。

症状 詳細
痛みやしびれ 両足に痛みやしびれ、脱力感
排尿・排便障害 尿失禁、便失禁、残尿感など
会陰部の異常 会陰部のしびれや感覚の低下

これらの症状は、他の疾患でも見られることがあるため、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な診断を受けることが重要です。特に馬尾型の症状が現れた場合は、早急に受診する必要があります。

4. 脊柱管狭窄症の診断方法

脊柱管狭窄症の診断は、患者さんの症状や身体所見、そして画像検査の結果を総合的に判断して行います。

4.1 問診

まずは、いつからどのような症状が現れているのか、どのような動作で症状が悪化するのかなど、詳しくお話を伺います。日常生活での支障の程度についても確認します。

4.2 神経学的検査

神経学的検査では、感覚の異常や筋力の低下、反射の有無などを確認することで、神経が圧迫されている部位や程度を評価します。

4.3 画像検査

脊柱管狭窄症の確定診断には、画像検査が不可欠です。代表的な検査方法には、以下のようなものがあります。

4.3.1 レントゲン検査

脊椎の形状や骨棘の有無、椎間板の狭小化などを確認できます。脊柱管狭窄症の疑いがある場合、最初に実施されることが多い検査です。

4.3.2 MRI検査

脊髄や神経根、椎間板、靭帯などの状態を詳細に描出できるため、脊柱管狭窄症の診断に最も有用な検査です。神経の圧迫部位や程度を正確に把握することができます。

4.3.3 CT検査

骨の状態を詳しく観察することができます。レントゲン検査では分かりにくい骨折や骨棘の形状などを確認するのに役立ちます。MRI検査と組み合わせて行われることもあります。

検査方法 目的 メリット デメリット
レントゲン検査 脊椎の形状、骨棘、椎間板の狭小化などを確認 簡便で被曝量が少ない 軟部組織(脊髄、神経、椎間板など)の描出が苦手
MRI検査 脊髄、神経根、椎間板、靭帯などの状態を詳細に確認 軟部組織の描出に優れている 検査時間が長い、閉所恐怖症の方は難しい場合がある
CT検査 骨の状態を詳細に確認 骨の描出に優れている MRI検査に比べ軟部組織の描出は劣る、被曝量が多い

これらの検査結果を総合的に判断し、脊柱管狭窄症の診断を確定します。どの検査を行うかは、症状や病状によって異なりますので、医師とよく相談することが大切です。

5. 脊柱管狭窄症の治療法

脊柱管狭窄症の治療法は、症状の程度や進行度、患者さんの状態に合わせて選択されます。大きく分けて保存療法と手術療法の2種類があり、まずは保存療法から開始されることが一般的です。

5.1 保存療法

保存療法は、手術を行わずに症状の緩和を目指す治療法です。主に以下の3つの方法があります。

5.1.1 薬物療法

痛みや痺れなどの症状を緩和するために、消炎鎮痛剤や神経障害性疼痛治療薬などが用いられます。痛みやしびれの程度に合わせて薬の種類や量が調整されます。

5.1.2 理学療法

ストレッチや筋力トレーニングなどを行い、脊柱周辺の筋肉を強化することで、症状の改善を図ります。理学療法士による指導のもと、患者さんの状態に合わせた適切な運動プログラムが作成されます。

5.1.3 装具療法

コルセットなどの装具を装着することで、腰椎の安定性を高め、痛みを軽減します。症状や生活スタイルに合わせて、適切な装具が選択されます。

5.2 手術療法

保存療法で効果が得られない場合や、症状が進行している場合には、手術療法が検討されます。代表的な手術方法には、以下の2つがあります。

手術方法 概要 メリット デメリット
除圧術 神経を圧迫している骨や靭帯などを切除または縮小し、脊柱管を広げる手術です。 神経への圧迫を取り除くことで、痛みやしびれなどの症状を改善できます。 手術に伴うリスク(感染症、出血など)があります。
固定術 不安定な脊椎を金属製のインプラントなどで固定する手術です。 脊椎の安定性を高め、痛みを軽減できます。 手術部位の可動域が制限されることがあります。

手術療法は、患者さんの状態や症状によって最適な方法が選択されます。医師とよく相談し、メリットとデメリットを理解した上で判断することが重要です。

脊柱管狭窄症の治療は、早期発見・早期治療が重要です。気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

6. 脊柱管狭窄症の予防法

脊柱管狭窄症は、加齢とともに進行しやすい疾患ですが、日々の生活習慣を改善することで、発症や進行を遅らせることが期待できます。具体的には、以下の点に注意することが大切です。

6.1 姿勢

正しい姿勢を保つことは、脊椎への負担を軽減し、脊柱管狭窄症の予防に繋がります。特に、猫背は脊柱管を狭くする原因となるため、日頃から背筋を伸ばし、良い姿勢を意識しましょう。

6.1.1 正しい姿勢のポイント

  • 立っている時は、耳、肩、腰、くるぶしが一直線になるように意識する
  • 座っている時は、背もたれに深く腰掛け、足を床につける
  • 重い物を持ち上げる際は、膝を曲げて腰を落とす

6.2 適度な運動

適度な運動は、背骨周りの筋肉を強化し、脊柱の安定性を高めます。ウォーキングや水泳など、脊椎に負担の少ない運動を継続的に行うことが効果的です。逆に、激しい運動や無理な姿勢を伴う運動は、症状を悪化させる可能性があるので避けましょう。

推奨される運動 控えるべき運動
ウォーキング 激しいランニング
水泳 重量挙げ
ヨガ ジャンプを伴う運動

6.3 体重管理

過剰な体重は、脊椎への負担を増大させ、脊柱管狭窄症のリスクを高めます。適正体重を維持するために、バランスの取れた食事と適度な運動を心がけましょう。

6.4 禁煙

喫煙は、血行不良を引き起こし、椎間板の変性を促進すると言われています。脊柱管狭窄症の予防、そして健康全般のために、禁煙をおすすめします。

6.5 ストレッチ

ストレッチは、筋肉の柔軟性を高め、血行を促進することで、脊柱管狭窄症の予防に効果的です。 特に、腰や背中のストレッチは、脊柱周りの筋肉をほぐし、柔軟性を高めるため、積極的に行いましょう。ただし、痛みを感じる場合は無理に行わず、医師や理学療法士に相談してください。

これらの予防法を実践することで、脊柱管狭窄症の発症リスクを軽減し、健康な生活を送るためのサポートとなるでしょう。しかし、すでに症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

7. 脊柱管狭窄症と年齢の関係性

脊柱管狭窄症は、加齢とともに発症リスクが高まる病気です。特に50歳以上で発症することが多く、高齢になるほどそのリスクは増加する傾向にあります。これは、加齢に伴う脊柱の変形や組織の劣化が主な原因です。

若い世代では、発育性脊柱管狭窄症や外傷、脊椎すべり症などが原因で発症することもありますが、高齢者の脊柱管狭窄症の多くは、加齢による変化が根本原因となっていると言えるでしょう。

7.1 年齢による脊柱の変化と脊柱管狭窄症の発症メカニズム

加齢によって脊柱はどのように変化し、脊柱管狭窄症を引き起こすのでしょうか。主な変化は以下の3つです。

7.1.1 椎間板の変性

椎間板は、脊椎の骨と骨の間にあるクッションのような役割を果たす組織です。加齢とともに、この椎間板は水分を失い弾力性が低下し、薄くなります。椎間板が薄くなることで、脊柱が不安定になり、脊柱管が狭窄する原因となります。また、変性した椎間板は、後方に突出したり、断裂したりすることで、脊柱管を圧迫することもあります。

7.1.2 靭帯の肥厚

脊柱を支える靭帯は、加齢とともに肥厚し、硬くなります。特に、脊柱管の後方に位置する黄色靭帯は肥厚しやすく、脊柱管を狭窄させる主要な原因の一つです。

7.1.3 骨棘の形成

骨棘とは、骨の表面にできる突起のことです。加齢とともに、脊椎の骨の縁に骨棘が形成され、この骨棘が脊柱管を狭窄させることがあります。

これらの変化は、単独で起こることもありますが、多くの場合、複数組み合わさって脊柱管狭窄症を引き起こします。例えば、椎間板の変性によって脊柱が不安定になり、その結果、靭帯が肥厚したり、骨棘が形成されたりするといった具合です。

7.2 年齢以外の脊柱管狭窄症の原因

加齢変化以外に、脊柱管狭窄症の原因となるものには、以下のようなものがあります。

原因 説明
発育性脊柱管狭窄症 生まれつき脊柱管が狭い状態で、年齢を重ねるごとに症状が現れやすくなります。
脊椎すべり症 脊椎の一部が前方にずれることで、脊柱管が狭窄します。
外傷 交通事故や転倒などによる脊椎の骨折や脱臼が原因で、脊柱管が狭窄することがあります。

このように、脊柱管狭窄症は加齢が主な原因ですが、加齢以外の要因も存在します。気になる症状がある場合は、年齢に関わらず、医療機関を受診し、適切な診断を受けることが重要です。

8. まとめ

脊柱管狭窄症は、背骨の中の神経の通り道である脊柱管が狭くなることで、神経が圧迫され、痛みやしびれなどの症状を引き起こす病気です。この記事では、脊柱管狭窄症の原因、症状、診断方法、治療法、予防法について解説しました。特に、加齢による椎間板の変性、靭帯の肥厚、骨棘の形成が主な原因であることを説明しました。その他、発育性脊柱管狭窄症や脊椎すべり症、外傷なども原因となることがあります。症状としては、神経根型と馬尾型があり、それぞれ特徴的な症状が現れます。診断にはMRI検査などが用いられます。治療法は、保存療法と手術療法があり、症状や進行度に合わせて適切な方法が選択されます。予防には、適度な運動や正しい姿勢の維持が重要です。加齢とともに発症リスクが高まる脊柱管狭窄症ですが、早期発見・早期治療によって症状の進行を抑えることが可能です。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

小窪 一春

投稿者:小窪 一春

1980年2月22日生まれ
O型
趣味:子供と釣り、新しい治療の勉強と研究

カイロプラクティック(アクティベーター)
オステオパシー
機能神経学
シナプス療法