昭島市,西立川の整骨院,骨盤矯正ならHaru整骨院

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柔道整復師:小窪一春(Haru整骨院院長)

脊柱管狭窄症の症状を和らげたいと運動を考えているあなた。しかし、その運動が症状を悪化させる「禁忌動作」となる可能性があることをご存じでしょうか。間違った運動は、かえって腰の痛みや足のしびれを増強させてしまうリスクがあるのです。このページでは、脊柱管狭窄症の運動で「絶対NG」な動作や日常生活で避けるべき行動を具体的に解説します。さらに、症状緩和に繋がり、安心して取り組める安全な運動法もご紹介。あなたの症状を悪化させず、快適な毎日を送るための正しい知識と実践方法がここにあります。

1. 脊柱管狭窄症の運動でなぜ「禁忌」があるのか

脊柱管狭窄症は、背骨の中を通る神経の通り道である脊柱管が、何らかの原因で狭くなることで発症する病気です。この脊柱管が狭くなると、中に通る神経(神経根や馬尾神経)が圧迫され、腰の痛みや足のしびれ、そして特徴的な「間欠性跛行」と呼ばれる症状が現れます。間欠性跛行とは、しばらく歩くと足に痛みやしびれが出て歩けなくなり、少し休むとまた歩けるようになる状態のことです。

このような神経の圧迫がある状態で、特定の運動を行うと、脊柱管がさらに狭くなったり、神経への刺激が増強されたりすることがあります。その結果、症状が一時的に悪化したり、慢性的な痛みに繋がったりする危険性があるため、脊柱管狭窄症の運動には「禁忌」とされる動作が存在するのです。

脊柱管狭窄症における運動の目的は、症状の緩和と日常生活動作の改善です。しかし、誤った運動は、かえって脊柱に負担をかけ、神経への圧迫を強めてしまう可能性があります。特に、脊柱管狭窄症の症状は、脊柱の動きや姿勢によって変化しやすいため、ご自身の体の状態を理解し、症状を悪化させないための知識を持つことが非常に重要になります。

禁忌とされる運動を避けることで、無用な症状の悪化を防ぎ、より安全に運動療法を進めることができます。以下に、脊柱管狭窄症の病態と運動における注意点について、さらに詳しくご説明します。

1.1 脊柱管狭窄症の病態と運動の関係性

脊柱管狭窄症は、主に加齢による脊椎の変性によって引き起こされます。椎間板の変性、椎間関節の肥厚、黄色靭帯の肥厚などが複合的に作用し、脊柱管が狭くなります。この狭くなった脊柱管の中を通る神経は、特定の姿勢や動作によって圧迫の度合いが変化しやすいという特徴があります。

例えば、腰を反らせるような動作は、脊柱管の後方にある黄色靭帯がたわみ、脊柱管の前後径をさらに狭くする傾向があります。これにより、すでに圧迫されている神経への負担が増大し、痛みやしびれといった症状が悪化する可能性があります。逆に、腰を少し丸めるような姿勢では、脊柱管が広がり、神経への圧迫が軽減されることが多いです。

このような病態の特性を理解せずに運動を行うと、以下のようなリスクが生じます。

これらのリスクを避けるためにも、脊柱管狭窄症の運動においては、「何をすべきか」だけでなく、「何をしてはいけないか」を正確に把握することが極めて重要となります。

2. 脊柱管狭窄症の症状を悪化させる「禁忌動作」とは

脊柱管狭窄症をお持ちの方が運動や日常生活の動作を行う際、特定の動作が症状を悪化させる原因となることがあります。これは、脊柱管が狭くなっている部分に、さらに物理的な圧迫や刺激が加わることで、神経への負担が増大し、痛みやしびれ、間欠性跛行といった症状が強まるためです。脊柱管狭窄症の症状緩和を目指すためには、これらの禁忌動作を理解し、避けることが非常に重要になります。

2.1 特に注意したい「反り腰」になる動作

脊柱管狭窄症の方にとって、腰を強く反らせる「反り腰」の状態は特に避けるべき動作です。腰が反ることで脊柱管がさらに狭くなり、内部を通る神経への圧迫が強まってしまいます。これにより、足の痛みやしびれが悪化したり、歩行が困難になる間欠性跛行の症状が顕著になったりする可能性があります。

日常生活では、以下のような動作で無意識のうちに反り腰になってしまうことがあります。

  • 長時間立ち続ける姿勢: 特に、キッチンでの立ち仕事やレジ作業など、長時間同じ姿勢で立つ際に、無意識に腰が反ってしまうことがあります。
  • 仰向けで寝る際の姿勢: 柔らかすぎるマットレスや、枕の高さが合っていない場合、仰向けで寝たときに腰が浮いて反り腰の状態になりやすいです。
  • 腰を強く反らせるストレッチ: 腰痛改善のために自己流で行うストレッチの中には、腰を過度に反らせるものがあり、脊柱管狭窄症の方には逆効果となる場合があります。
  • 高いヒールの靴を履く: 高いヒールを履くと、重心が前方に移動し、バランスを取るために腰が反りやすくなります。

これらの動作や姿勢を避けることで、脊柱管への余計な負担を軽減し、症状の悪化を防ぐことができます

2.2 腰を強くひねる動作や急激な動き

腰を強くひねる動作や、急激な動きは、脊柱管狭窄症の症状を悪化させる大きな要因となります。脊柱は複雑な構造をしており、ひねる動作は椎間板や椎間関節に大きな負担をかけ、神経の圧迫を増強させる可能性があります。また、急な動きは、筋肉や靭帯に予期せぬストレスを与え、炎症を引き起こすことにもつながります。

具体的な禁忌動作としては、次のようなものが挙げられます。

  • ゴルフや野球のスイング: 体幹を大きくひねる動作は、脊柱全体に強いねじれストレスを与えます。
  • テニスやバドミントンなどのラケットスポーツ: 急な方向転換や、ボールを打つ際のひねり動作が腰に負担をかけます。
  • 重いものを持ち上げる際に体をひねる: 物を持ち上げる動作に加えて体をひねると、脊柱への負荷が複合的に増大します。
  • 急に振り返る、急な方向転換: 日常生活の中で無意識に行いがちな動作ですが、脊柱に急激な衝撃を与えかねません。

これらの動作を行う際は、ゆっくりと体の向きを変える、あるいは体全体で方向転換をするなど、腰への負担を最小限に抑える工夫が必要です。

2.3 重いものを持つ動作や長時間の立ち仕事

脊柱管狭窄症の症状を持つ方にとって、重いものを持つ動作や長時間の立ち仕事は、脊柱に過度な垂直方向の圧迫をかけるため、症状悪化のリスクを高めます。

重いものを持ち上げる際には、特に注意が必要です。不適切な持ち方をすると、腰への負担が集中し、脊柱管内の神経圧迫が強まることがあります。以下に、避けるべき持ち方と、その理由を示します。

また、長時間の立ち仕事も、重力によって脊柱全体に持続的な圧迫がかかり続けるため、脊柱管狭窄症の症状を悪化させる可能性があります。特に、同じ姿勢で長時間立ち続けることは、筋肉の疲労も招き、姿勢の維持が困難になることで不適切な姿勢になりやすいです。こまめに休憩を取り、座る、軽く歩くなどして、体勢を変えることが大切です。

2.4 自己流のストレッチや筋力トレーニングの危険性

脊柱管狭窄症の症状を改善しようと、自己流でストレッチや筋力トレーニングを行うことは、かえって症状を悪化させる危険性を伴います。脊柱管狭窄症は、神経の圧迫が原因で症状が現れるため、間違った方法で体を動かすと、その圧迫をさらに強めてしまうことがあるからです。

特に注意が必要なのは、以下のような自己流の運動です。

  • 腰を強く反らせるストレッチ: 腰の柔軟性を高めようとして、過度に腰を反らせるストレッチは、脊柱管を狭くし、神経への圧迫を増大させる可能性があります。
  • 腰に負担がかかる腹筋運動: 腹筋運動の中には、腰を床に押し付けたり、持ち上げたりする際に、腰に大きな負担がかかるものがあります。特に、上体を起こす際に腰が反ってしまうフォームは危険です。
  • 無理な負荷での筋力トレーニング: 筋肉を強化しようと、自身の体の状態に合わない重さや回数でトレーニングを行うと、関節や神経に過度なストレスを与え、炎症や痛みを引き起こすことがあります。
  • 痛みを我慢して行う運動: 運動中に痛みを感じたにもかかわらず、「効いている証拠」と誤解して無理を続けると、症状がさらに悪化する可能性があります。

脊柱管狭窄症の運動は、専門的な知識を持つ人の指導のもと、個々の症状や体の状態に合わせて行うことが非常に重要です。自己判断で行う前に、必ず適切なアドバイスを求めるようにしてください。

3. 脊柱管狭窄症患者が日常生活で避けるべき動作

脊柱管狭窄症の症状を悪化させないためには、運動だけでなく日常生活における動作にも細心の注意を払う必要があります。無意識に行っている習慣が、知らず知らずのうちに脊柱管への負担を増やし、神経の圧迫を強めている可能性があるためです。ここでは、日々の生活の中で特に避けるべき動作について詳しく解説します。

3.1 長時間の同じ姿勢がもたらすリスク

脊柱管狭窄症の症状をお持ちの方が長時間同じ姿勢を続けることは、腰への負担を増大させ、血行不良を引き起こす大きなリスクとなります。特に、座りっぱなしや立ちっぱなしの姿勢は、特定の部位に継続的な圧力をかけ、筋肉の硬直や神経の圧迫を悪化させる原因となり得ます。

例えば、デスクワークや長距離運転、あるいは趣味での長時間の作業など、日常生活には同じ姿勢を強いられる場面が多くあります。このような状況では、定期的に姿勢を変えたり、休憩を挟んだりすることが非常に重要です。短い時間でも立ち上がって体を動かす、軽くストレッチをするなど、意識的に体の状態をリセットする習慣をつけましょう。

3.2 体に負担をかける座り方や立ち方

日々の座り方や立ち方も、脊柱管狭窄症の症状に大きく影響します。特に、腰や骨盤に不自然な負担をかける姿勢は、脊柱管への圧迫を強め、痛みを引き起こしたり悪化させたりする原因となります。

避けるべき座り方と立ち方を以下にまとめました。

これらの姿勢を避けるためには、座る際には深く腰掛け、骨盤を立てるように意識することが大切です。背もたれを適切に活用し、腰にクッションを入れるのも良いでしょう。立つ際には、両足に均等に体重をかけ、背筋を伸ばすことを心がけてください。

3.3 就寝時の姿勢にも注意

一日のうちで多くの時間を占める睡眠中も、脊柱管狭窄症の症状に影響を与える可能性があります。不適切な寝姿勢は、寝ている間も腰や脊柱管に負担をかけ続け、朝起きたときの痛みやしびれの原因となることがあります。

特に避けるべき就寝時の姿勢や環境は以下の通りです。

理想的なのは、仰向けで寝る際に膝の下にクッションや丸めたタオルを入れ、腰の反りを軽減する方法です。横向きで寝る場合は、膝を軽く曲げ、股の間にクッションを挟むと、骨盤が安定し、腰への負担を和らげることができます。また、ご自身の体格や寝姿勢に合った、適度な硬さのマットレスや枕を選ぶことも、快適な睡眠と症状緩和のために非常に重要です。

4. 脊柱管狭窄症の症状緩和に役立つ安全な運動法

4.1 脊柱管狭窄症に優しいウォーキングのポイント

脊柱管狭窄症の症状がある方にとって、ウォーキングは全身運動として非常に有効な手段の一つです。しかし、無理な歩き方はかえって症状を悪化させる可能性があるため、以下のポイントを意識して安全に行いましょう。

  • 正しい姿勢を意識する: 反り腰にならないよう、お腹を軽く引き締め、背筋を伸ばしつつ、少し前傾姿勢を保つことを心がけてください。視線は少し先を見つめるようにすると、自然と良い姿勢を保ちやすくなります。
  • 無理のないペースと時間で: 最初から長時間歩こうとせず、短時間(例えば10分程度)から始め、徐々に時間を延ばしていきましょう。痛みやしびれ、足の疲労を感じたら、すぐに休憩を取ることが大切です。
  • こまめな休憩を取り入れる: 間欠性跛行の症状がある場合、歩き続けることで症状が悪化することがあります。症状が出る前に、立ち止まって少し前かがみになるなど、こまめに休憩を挟むようにしてください。
  • 足に合った靴を選ぶ: クッション性が高く、足裏全体をしっかりサポートしてくれるウォーキングシューズを選びましょう。足への負担を軽減し、長時間の歩行でも快適さを保つことができます。
  • 歩行補助具の活用も検討: 必要であれば、杖やシルバーカーなどの歩行補助具を活用することも有効です。体のバランスを保ち、腰への負担を減らしながら安全に歩行できます。

4.2 体幹を安定させる軽度の筋力トレーニング

脊柱管狭窄症の症状緩和には、体幹の筋肉を強化し、腰部を安定させることが非常に重要です。しかし、過度な筋力トレーニングは症状を悪化させるリスクがあるため、腰に負担をかけない軽度な運動から始めましょう。

特に、深層部の腹筋である「腹横筋」や、背骨を支える「多裂筋」といったインナーマッスルを意識したトレーニングが効果的です。

4.2.1 ドローイン

最も基本的な体幹トレーニングの一つで、腹横筋を効果的に鍛えることができます。腰への負担が非常に少ないため、運動が苦手な方でも取り組みやすいでしょう。

  1. 仰向けに寝て、膝を立て、足の裏を床につけます。
  2. 息をゆっくりと吐きながら、お腹をへこませていきます。おへそを背骨に近づけるようなイメージで、最大限までへこませてください。
  3. お腹をへこませた状態を10秒程度キープし、自然な呼吸を続けます。
  4. ゆっくりと息を吸いながら、お腹を元の状態に戻します。
  5. この動作を5~10回繰り返しましょう。

4.2.2 膝つきプランク

全身の体幹をバランスよく鍛えることができますが、腰への負担を考慮し、まずは膝をついた状態で行うことをおすすめします

  1. うつ伏せになり、両肘と両膝を床につけます。肘は肩の真下に来るようにし、膝は股関節の真下に来るようにします。
  2. お腹に力を入れ、頭から膝までが一直線になるように体を持ち上げます。腰が反ったり、お尻が上がりすぎたりしないよう注意してください。
  3. この姿勢を20~30秒程度キープします。慣れてきたら徐々に時間を延ばしていきましょう。
  4. ゆっくりと元の姿勢に戻ります。

4.3 神経の圧迫を和らげるストレッチ

脊柱管狭窄症では、神経の圧迫が症状を引き起こす大きな要因となります。体の柔軟性を高め、特に股関節や腰周りの筋肉の緊張を和らげることで、神経への負担を軽減し、症状の緩和につながることが期待できます

4.3.1 脊柱管狭窄症に効果的な股関節ストレッチ

股関節の動きが悪いと、腰に余計な負担がかかりやすくなります。股関節周りの筋肉を柔らかくすることで、腰の可動域を広げ、負担を軽減する効果が期待できます。

4.3.2 腰への負担が少ない腹筋運動

腹筋は体幹の安定に不可欠ですが、一般的な上体起こしのような腹筋運動は腰に大きな負担をかけるため、脊柱管狭窄症の方には推奨されません。ここでは、腰に優しく、腹筋を効果的に鍛えられる運動をご紹介します。

4.4 水中運動や自転車運動のすすめ

脊柱管狭窄症の症状がある方にとって、体重が直接腰にかかりにくい水中運動や自転車運動は、非常に有効な有酸素運動となります。

4.4.1 水中運動

水の浮力は、関節や腰への負担を大幅に軽減してくれます。水中では陸上よりも体が軽く感じられ、痛みを感じにくい状態で運動を行うことができます。

  • 水中ウォーキング: 水の抵抗が適度な負荷となり、筋力アップにもつながります。水中で歩くことで、全身の筋肉をバランス良く使い、心肺機能も高められます。
  • 水中体操: 水中でのストレッチや簡単な体操は、体の柔軟性を高め、筋肉の緊張を和らげるのに役立ちます。

水温が体温に近い温水プールであれば、筋肉もリラックスしやすく、より効果的に運動に取り組めるでしょう。

4.4.2 自転車運動

自転車に乗ることで、サドルに体重が分散され、腰への直接的な負担を減らしながら運動できます。屋外の自転車だけでなく、屋内のエアロバイクもおすすめです。

  • 姿勢に注意: サドルの高さを適切に調整し、前かがみになりすぎないよう、背筋を伸ばして乗ることを心がけましょう。ハンドルが遠すぎると前傾姿勢になりやすいため、適切な位置に調整してください。
  • 無理のない負荷で: ペダルを軽く、無理なく回せる程度の負荷から始め、徐々に時間を延ばしていきましょう。

自転車運動は、下半身の筋力維持・向上に役立ち、有酸素運動として心肺機能の強化にもつながります。

5. 脊柱管狭窄症の運動を行う上での重要な注意点

脊柱管狭窄症の症状を和らげるために運動を取り入れることは非常に有効ですが、その効果を最大限に引き出し、同時に症状の悪化を防ぐためには、いくつかの重要な注意点を守る必要があります。ご自身の体と向き合い、無理なく安全に運動を続けるためのポイントを理解しましょう。

5.1 痛みを我慢して運動しないこと

脊柱管狭窄症の運動において、最も重要なのは「痛みを我慢して運動しない」という原則です。運動は症状の改善を目指すものですが、痛みを伴う運動は、かえって脊柱管の神経への圧迫を強めたり、炎症を悪化させたりする可能性があります。

もし運動中に次のような症状を感じたら、すぐに運動を中止してください。

  • 腰や足にいつもと違う痛みやしびれを感じた場合
  • 痛みが強くなったり、広範囲に及んだりする場合
  • これまで感じたことのない鋭い痛みや違和感が生じた場合

これらのサインは、体が「これ以上は無理」と訴えている証拠です。無理を続けると、かえって症状が悪化し、回復が遅れることにもつながりかねません。痛みが引かない場合は、安静にしたり、専門家に相談したりするなど、適切な対処を心がけてください

5.2 無理のない範囲で継続することの重要性

脊柱管狭窄症の運動は、一度行えばすぐに効果が出るというものではありません。症状の緩和や体力の向上は、継続することで徐々に現れるものです。しかし、無理な計画を立ててしまうと、途中で挫折してしまったり、かえって体に負担をかけてしまったりする可能性があります。

まずは、ご自身の体力や症状の程度に合わせて、無理のない範囲で運動を始めることが大切です。例えば、短い時間から始め、徐々に時間を延ばしたり、回数を増やしたりするなど、段階的に負荷を上げていくようにしましょう。日々の体調は変化しますので、体調がすぐれない日は運動量を減らしたり、休息を取ったりするなど、柔軟に対応することも継続の秘訣です。継続することで、徐々に体力が向上し、症状の安定につながります。

5.3 運動前後の準備運動とクールダウン

運動の効果を最大限に引き出し、怪我や症状の悪化を防ぐためには、運動前後のケアが欠かせません。特に脊柱管狭窄症の場合、腰への負担を軽減するためにも、準備運動とクールダウンは非常に重要です。

運動前後のケアを怠ると、筋肉の緊張が高まり、腰への負担が増す可能性があります。準備運動で体をしっかり準備し、クールダウンで使った筋肉を労わることで、安全かつ効果的に運動を続けることができます

6. まとめ

脊柱管狭窄症の症状悪化を防ぐためには、腰を反らせる動作や強くひねる動き、重いものを持つことなど、特定の禁忌動作を避けることが非常に重要です。これらの動作は神経への圧迫を強め、痛みを増悪させる原因となります。しかし、適切な運動は症状の緩和と日常生活の質の向上に繋がります。ウォーキングや体幹を安定させるトレーニング、股関節のストレッチなどを、決して無理のない範囲で継続することが大切です。運動中に痛みを感じたらすぐに中止し、自己流の判断は避けましょう。安全な運動と日常生活での注意点を守り、症状と上手に付き合っていくことが快適な生活への第一歩となります。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

小窪 一春

投稿者:小窪 一春

1980年2月22日生まれ
O型
趣味:子供と釣り、新しい治療の勉強と研究

カイロプラクティック(アクティベーター)
オステオパシー
機能神経学
シナプス療法