「腰椎椎間板ヘルニアでやってはいけないこと」と予防法から改善方法まで
ある日突然腰痛に悩まされてしまう方も多いと思います。
腰から太ももにかけて痛く2週間しても一向に良くならない。
仕方なしに整形外科や病院で受診したら「腰椎椎間板ヘルニアですね」と言われてしまう。
そんな方が今現在増え続けています。
特にコロナ禍でテレワークが増え運動不足になりやすく、
脊椎(腰)が歪んで椎間板ヘルニアになりやすいので注意が必要です。
それでは今回の腰椎椎間板ヘルニアとはどんなものか見ていきましょう。
腰椎椎間板ヘルニアとはどんな状態?
椎間板ヘルニアは聞いたことあるけど実際にどのような状態かわからない方が多いと思います。
腰がおかしくなっているけどどうなっているかは・・・という人がほとんど。
「ヘルニア」は脱出という意味です。
どこがどうなっているかを見てみましょう。
1,椎間板の構造について
まず脊椎(背骨)から知る必要があります。
椎骨(背骨)の数は、頚椎に7個、胸椎に12個、腰椎に5個、そして仙骨が1個、尾骨2個があり、基本合計27個あります。
その椎骨と椎骨の間に椎間板と呼ばれるゼリー状の軟骨があり関節の構造を支えクッションの役割をしています。
その椎間板が劣化したり、弾力性がなくなったり、もろくなったりして
破れて中身が出てくる病気です。
これが脱出(ヘルニア)をしているという状態なのです。
2,椎間板というクッションで饅頭のあんこに例えると
椎間板を解かりやすく例えると、
椎間板の軟骨を饅頭とします。
また、椎間板の中心部分、髄核はものすごく柔らかいゼリー状態です。
中身のあんこ=椎間板の髄核
饅頭が破裂して中身(あんこ)が外に出てきてしまった状態。
3,20~40代に多い
下位腰椎のL4/L5 L5/S1 の部分に多く出現します。
20歳以上になると次第に弾力性が無くなりクッション性能が劣化します。
軟骨部分のプロテオグリカンが減少してしまう事により線維成分が増加するため破けやすくなるのです。
20代から40代に多くそれ以降になると椎間板の水分が抜けて固くなるためです。
身長が縮むのも椎間板の水分が少ない状態と一緒になります。
4,主な原因とは
椎間板に対して以下のものが負担をかけています、
- 腰に負荷をかけることによる椎間板の劣化
- 外傷やぎっくり腰を繰り返す
- 猫背や極度の反り腰
- 肥満(体重増加による椎間板への負荷)
- 喫煙(毛細血管の流れが悪くなり椎間板への栄養が供給減少)
- ストレスによる椎間板への影響
腰椎椎間板ヘルニアの症状は
腰痛も起こりますが実は椎間板ヘルニアでは腰痛がメインではありません。
代表的なものは坐骨神経痛と呼ばれる神経が圧迫されてお尻の痛み、下肢のしびれや感覚障害を起こします。
下枝はもも裏、すね、ふくらはぎが多く、足の裏や足の指などにも症状がでてきます。
痛みやしびれのほかに感覚障害は麻痺がおこり冷たいや熱いなどが感じられにくくなるのです。
腰椎椎間板ヘルニアでやってはいけないこと
- 中腰になる
- 重い物を持ち上げる
- 中腰で重い物を持ち上げる(これが一番厳禁)
- ずっと座っている
- ずっと動かずに立っている
まず中腰になるのは椎間板に負荷がかかりります。また重いものを持つことも同じようにNG。
そして何より中腰で重い物を持ち上げるのが一番の絶対NG行為!出来るだけ膝や腕も使って荷物を持ち上げるようにすることが大切です。
また、動かずにずっと座っていたり立ってたりすることもダメなんです。椎間板は持続圧に弱い。
ずっと圧がかかっているとじわじわと中の髄核が出てきてしまいます。意外と野球やゴルフ、様々なスポーツの激しい腰の動きには椎間板は耐えうるのです。
とにかく可能な限りこまめに動いて圧を減らすようにしましょう。
腰椎椎間板ヘルニアでやった方がいいこと
- 身体を動かす(じっとしていたり、座りっぱなしにしない)
- ラジオ体操などの運動をする
- 早朝ウォーキングにいく
- よく噛んで食べる
まずは身体を動かすことが一番の予防にもなります。
特にずっと座っていることは色んな姿勢の中でも一番の負担がかかります。
ラジオ体操などの全身運動は背骨を自分で矯正できる運動になります。
ほかにも水泳や山登り、ヨガ・ピラティスなどがオススメです(個人差があるので注意)
早朝ウォーキングも同じです。
特に早朝行うことによりセロトニンというホルモンが出て身体を元気にしてくれます。
4つ目のよく噛んで食べるが以外にも重要で、よく噛むことにより唾液が出て消化もよくなり内蔵が元気になります。
腰が悪い方の9割は内蔵不調に陥っているのです。
またよく噛むことは顎関節にもいい影響があり、
顎関節の状態が悪いと全身が歪んでしまうのです。
なってしまったときの改善方法は
後ろに飛び出してしまった椎間板(髄核)を前に引っ込めないと症状が落ち着きません。
前述にも書いてありますが猫背や姿勢が悪くなると前に負担がかかり後ろに出やすくなります。
つまり逆に椎骨の後ろに負荷がかかれば前に戻るのです。
そのための運動、Haru式マッケンジー体操をやります。
1,立位ではお尻に手を当てて腰を後ろに反らせます。このとき息を止めないでやることがポイント!
息を吸ってから吐き終わった際に元の立位に戻る感じにすることが理想。
だいたい7・8秒ぐらいした後元に戻ります。
1度の体操に3回やり1~2時間おきにやるとgood。
忙しくても朝・昼・晩はやらないと効果がありませんのでご注意ください。
2,伏臥位から状態反らしのように後ろに反らせます。この状態を1分続けます。
こちらも息を止めないで、しっかりと深呼吸をしていただくと効果◎。
ここまでできない方は肘を床につけてやるといいですよ。こちらも1~2時間おきにやると良いでしょう。
マッケンジー体操やその他の運動で良くならない場合
不安な方はまずは病院に行って検査しましょう。ただ、レントゲンではヘルニアは映らないので必ずMRIを撮ってください。
あまり丁寧ではない病院だと撮ろうとしてくれないので必ず撮って欲しいと伝えてください。
そうするとその院で撮ってくれるか最近だと撮る専門の院があるのでそちらで撮られることも多いです。
ここで一つ重要なことをお伝えします。
もし病院でヘルニアが発見されしびれがとても強く排尿排便障害がある方は手術の対象になります。(しないと排尿の機能が永遠と失われてしまいます)(その場合は緊急手術が必要)(すぐ病院いくか救急車でもいいぐらい)
しかし、そうでない方は手術をしなくても優秀な治療院なっら改善することが可能です。
ただ、痛いだけで早まって手術しないでください。逆に後遺障害が残ることもあるので。
当院でそのような患者様が来院されたこともあります。
泣いて訴えていましたがそうなってしまうと改善に導くはほとんど絶望的なのです。
あとはとてもいいケアをしてくれる整体、整骨院、カイロプラクティックなどで改善してもらいましょう。
それが一番の早道です。
そして辛い痛みからできるだけ早く卒業しあなた本来の姿を取り戻しましょう!」